ムネのウチ

わたしは映画を逃げ場にしているのだろうか


いや、


うん、


きっとそう…



だった。


昔は確実にそうだ。



だから憧れてた。



「ここ」ではないどこかが、
羨ましかった。



映画では、
「ここではないどこか」が、
常に感じられた。



その世界に憧れた。



でも、



じゃあ、




わたしは、



だれかの「逃げ場」を作りたいのだろうか?



・・・。?





そうだったのかも。



映画づくりをしたいと思い始めた頃には。




でもわたしにとっての映画の魅力、
魅力的な映画は、
ほんとはそうじゃない。




夢をみせながら、


ちいさな勇気やきざしを与えてくれて、




そっと、



現実世界に送り出してくれるもの。




昔(自称「ギリギリ女子大生」の頃)、ZINE『SPOTTED 701』の中で
井口昇監督原作・中川翔子著
『脳子の恋』
について書かせて頂いた際のレビュータイトル、




“「現実逃避」ではなく「現実を生きる」ために。”




今また正に、そして新たに、
その言葉が自分の中に響いている。




観賞後の第一歩が、
しっかり大地を感じられる、
「ここ」にいることを踏みしめられる、



そんな映画づくりがしたい。