左眼ノ恋

荒木経惟個展「左眼ノ恋」 タカ・イシイギャラリー
荒木経惟個展「左眼ノ恋」 タカ・イシイギャラリー
わたしは、
「女」であることに、
「少女」であることに、
反発した。
受け入れられない
受け入れたくない
恥ずかしいとすら思った。

揺るぎない事実であると知ること、
そう認めることは、
わたしにとって絶望に近かった。

男だったらよかったのにということでもない。

わたしは「女」に憧れている。
わたしは「女」でいたいのだ。

憧れと反発は紙一重である。
血反吐を吐きたくなるほどの、
憎悪と嫌悪感。
反面、
子宮から喉を通って手が出るほどに、
欲している。


女性の中にある「少女性」にたまらなく惹かれる。
あやうげでなまめかしい美しさ。


女性であり少女である、
あり続けるひと。


そんなひとに惹かれ続ける。


「彼女」のちかく。そこは瞬時に「彼女」の時間、「彼女」の空気が流れだす。
「彼女」が包み込む「彼女」の空間。


生身ではない、
平面の中にいる「彼女」と対峙する。


「強さ」「引力」が殊更に響く。


胸ぐらを掴まれる思いである。